雑記だよ

日記です。

レッドブル・エアレース 室屋はすげえ

エアレースとは

「空のF1」と呼ばれるこのレース。曲技飛行用のプロペラ機が指定のコースを飛んで速さを競うタイムレースです。コースは全長5~6キロで、パイロンと呼ばれる垂直型の障害物が中途にいくつか置かれています。パイロンは道路の駐車禁止地帯に置かれているコーンに似ていますね。

赤い円錐形です。素材は柔らかく空気で膨らませているので、翼が当たっても即座に割れるため事故にはなりません。

2003年に始まった歴史の浅いレースで、これまで13回行われています。予選をへて第1~2ヒート、で1対1の対戦を行い、第3ヒートに勝ち残った4名で優勝を決めます。

各大会の順位に応じてポイントが与えられ、年間チャンピオンが決まります。

機体はエンジンとプロペラを統一されており、パイロットには強烈な重圧がかかるため、安全確保のため最大負荷10Gまでという制限があります。

魅力

10数チームが世界を転戦しますが、著名な観光地で催されることが多いので、どこも多くの観客で賑わいます。

パイロンの間を抜けるときにプロペラ機が翼をクイっと傾けたり、Uターンするときに宙返りしたり。曲技飛行のライセンスを持つパイロット達が凄腕のテクニックを見せながら猛スピードで空を飛ぶ姿は、カッコいいの一言につきますね。プロペラ音に糸を引く白煙が、命知らずのヒコーキ野郎のロマンを彩ります。思わず見とれてしまいます。

特に海上にコースが設定されるレースでは、港の景色や街並みの様子もとても美しいです。TVの映像も、見応えがあります。

エアレース・室屋はすげえ

室屋選手

曲技飛行のプロや空軍OBがひしめくパイロットの中で、唯一活躍する日本人が、室屋義秀選手です。日本ではあまり知られていなかったこのレースが2015年、日本(千葉・幕張)で初開催されたため、突如脚光を浴びるようになりました。彼は2009年からこのシリーズに参戦しているのですが、2015年は最大負荷オーバーで失格でした。この年にNHKの番組「プロフェッショナル」で特集されましたが、独特の生きざまには興味津々でしたね。

そして翌2016年に、同じ日本大会で見事初優勝を遂げました。さらに、2017年度は4勝を挙げ、なんと年間王者に輝いたのです。この勢いはとどまるところを知りませんね。

来年

2018年度のスケジュールが暫定で発表されています。全部で8大会が組まれていますが、「アジアは2か所」とあるだけで、日本なのか、従来通り千葉の幕張なのかは明らかになっていません。過去2回の開催は大盛況でしたから、是非日本で実施してほしいですね。ディフェンディング王者の室屋選手の凱旋レースを、待ち望んでいますよ。