箱根駅伝 出場チーム決まる
箱根駅伝予選会について
10月14日、東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園に於いて、恒例の箱根駅伝予選会が行われました。
上位10チームが本選進出を決めるとともに、優秀な選手の中から学連選抜が編成されます。
49チーム、570余名の選手たちが一斉に滑走路のスタート地点を走り出す光景は圧巻の迫力ですね。
各チーム12名までが出場でき、上位10名の平均タイムで順位が決まりますから、全員が均等に高い能力を持っていないといけません。それぞれの戦略や駆け引きがあって見応えがあります。
最近の傾向ではアフリカ系の留学生がスタート直後から飛び出して先頭集団を形成しますね。
外国人達がレースを引っ張る状況はまるで日本の大会じゃないみたいでちょっと違和感を感じますが、彼らも立派な大学生。チームのために頑張ってます。その他の日本人達の大半は、チームメイト同士で固まって走ることが多く、励ましあって好成績を目指す戦法をとっています。
10番目の選手のタイムが極端に遅かったりすると大変なことになります。
明暗
注目されたのが、中央大学です。90回の出場を誇り、最多の14度の優勝を誇る超名門ですが、昨年予選会11位で、まさかの予選落ちの屈辱を味わいました。
当時1年生の主将には、あまりに重い伝統で、あまりに厳しい現実。しかし今年は3位に入り、無念を晴らすことができました。
同じく名門の明治、日大の両チームは、それぞれ14位、11位で予選落ちとなりました。
特に明治大学は、主将が病気で欠場し、エース級の選手が給水ポイントで転倒して棄権してしまうというハプニング。飛車角抜きの戦いは、気の毒でしたね。
話題の選手
東京国際大学の1年生、渡辺選手は30歳のルーキーです。一度は社会人チームに所属し、5000メートルの日本代表にも選ばれたことがある一流のランナーですが、箱根駅伝への夢を追って再び大学に入りなおしました。その執念実って、全体で139位でゴール、9番目のタイムでチームに貢献し、見事10位で本選出場を果たしました。
東京大学の近藤選手も、注目の逸材です。チームは32位と低迷しましたが、個人では全体の20位と好成績です。3年連続の学連選抜に選ばれることが有力視されますね。
過去2回は補欠に回り、実際にレースに出場したことはありませんが、3度目の正直なるでしょうか?
本選では?
今大会は青山学院の連覇がかかりますが、今年は3大大会の一つ、出雲駅伝で東海大学が青山を破りました。前回大会でも青山は僅差の勝利でしたね。打倒青山を目指しどのチームも虎視眈々と準備をしてきます。波乱の予感がしますね。