キタサンブラックは最後まで強かった
12月24日(日)中山競馬場で有馬記念が行われました。有馬記念はその年度の最後を締めくくるG1レースで、出走馬はファン投票によって選ばれます。さながら「紅白馬合戦」といった感じです。
類似のレースに夏に行われる宝塚記念(京都競馬場)がありますが、盛り上がりは有馬記念のほうが一枚上ですね。ファンファーレと共にスタンドからワーッと大歓声があがる光景は、冬の風物詩となっていますね。
キタサンブラック
今年のレースで最も注目を集めたのが、武豊ジョッキー騎乗のキタサンブラックです。 実質的なオーナーは演歌歌手の北島三郎・・・ということでも有名ですね。勝ったレースの後はサブちゃんが「祭り」を歌ってサービスする光景もお馴染みになりました。
実力も十分で、有馬記念までにG1レースに6勝してきました。そして有馬記念が現役最後のレースです。 レース展開 人気、実力抜群で話題性も十分・・・となれば勝利を支持する人も多いわけで。
キタサンブラックの馬券を買う人は圧倒的で、前日〆切の単勝オッズは1番人気の1.8倍でした。 さてレースです。
スタート直後から飛び出し、レースのハナを切ったキタサンブラックは最初の直線で一旦スピードを落とし、スローペースの展開にもっていきました。
このあたりは武豊騎手の手腕が光ります。そして最後の直線で追い込みを掛けるクイーンズリング、シュバルグラン、スワーヴリチャードを一気に突き放し、ゴールイン。一度も先頭を譲らない、完璧なレースでファンの期待に応えましたね。
レコード
これでキタサンブラックはG1の優勝が7回(最多タイ)となり、獲得賞金は 史上最高となりました。正に有終の美を飾りましたね。北島三郎はレース後「祭り」に加え「ありがとうキタサンブラック」という新曲も披露しました。
正に「ありがとう」オーナー冥利に尽きる馬ですね。 余談 今年の競馬界でもう一つの話題が、ミルコ・デムーロ騎手でした。今年のG1レースで6勝を上げ、有馬記念を前に年間最多記録に並んでいました。
しかも、すべて異なる馬に騎乗しての成績なので、その手腕の高さは納得がいきますね。 そのデムーロが有馬記念で乗ったのはスワーヴリチャード。
2番人気を集めました。しかし、 最後の直線で進路妨害をとられ、レースは4位、自身は2日間の騎乗停止処分のペナルティー を課されてしまいました。 明暗がはっきりと分かれてしまいましたね。