雑記だよ

日記です。

大丈夫か?相撲界!?

先日行われた大相撲秋場所では、横綱日馬富士が9度目の幕の内最高優勝を飾りました。

星ひとつの差で大関豪栄道を追う千秋楽、本割と決定戦で連勝して横綱の意地を見てくれました。 2番続けての熱戦に観客は大喜び、さすが横綱とファンを唸らせたものですね。

それにしても、この秋場所は異常な雰囲気の中で行われたものです。 稀勢ノ里が日本人として久々の横綱昇進を果たしたのが、1年前の初場所

翌大阪場所は怪我をこらえて執念の逆転優勝を遂げて日本中を感動の渦で包み、翌場所は弟弟子の高安が大関に昇進。 番付けには4横綱大関が並ぶ豪華番付になりました。これで相撲界は隆盛期を迎えるかと思われたのですが。

稀勢ノ里は春場所の後遺症が癒えずに5月場所途中から休場が続いています。 同じく5月場所から休んでいる横綱鶴竜も早々に連続休場を表明。 第一人者の白鵬も直前になって休場届を出してしまい、場所前から白けムードが漂い始めました。

悪い流れは止まりません。2日目の土俵で高安も怪我をして3日目から休場し、照ノ富士も古傷の影響で負けが込み、6日目から休場。 豪華番付のはずが、実に横綱大関7人の内5人が休場という異常事態となりました。たった半年で、盛り上がった相撲熱も急降下です。

日馬富士も序盤で3連敗を喫してしまい、星取表を見ると役力士の欄は白星よりも黒星と 「や(休場のこと)」の文字の方が多くなってしまう惨状。 盛り上がるはずの幕の内後半戦の取組に、平幕力士が続々と上がりました。これでは締りがありません。 怪我だらけの日馬富士も休んでしまうのでは・・・そんな危機感が漂いましたが

そんな中で、上位陣で唯一元気な大関豪栄道が、10日目まで1敗をキープして優勝争いのトップを走ったのは褒められますね。 番付上位者の強さを示してくれました。 そして心配された日馬富士も、中途から立ち直って白星を積み重ね、最後の逆転に繋げました。 一人横綱として大きなプレッシャーを受けた筈ですが、見事跳ね除けて務めを果たした姿に感動したファンも多いはずです。 その気力には横綱審議委員からも惜しみない賛辞が送られました。

とはいえ、優勝成績は11勝4敗と、上位に休場者が多い割には低レベルでした。金星を4個も提供した優勝も、かつてない記録です。

怪我は仕方ないとしても、九州場所では上位力士達がまずは出場できるだけのコンディションをしっかり整えてほしいですね。 1年の締めくくりの場所ですから、この1年は良かった、 ヨシ来年も頑張ろうという気持ちが高まるような熱戦を繰り広げてほしいものですね。